多肉植物といえばエケベリア!種類や育て方を学ぼう!

エケベリア属とは

エケベリアはユキノシタ目ベンケイソウ科に属する植物で、多くはロゼット状に葉を広げ、とても美しく観賞価値の高い植物です。
その鑑賞性の高さからたくさんの園芸品種が生み出され、愛好家による自主交配も盛んなため、数えきれないほどの交配種が流通しています。
主な原産地は中央アメリカやメキシコ周辺で、産地によって葉の肉厚感などは違ってきますが、基本的な育て方は同じです。

エケベリアの種類

エケベリアはメキシコから中南米周辺に、170~180種の原種が確認されていますが、その特徴は産地によって様々です。
主なものをいくつかご紹介します。

ミニマ

ロゼットの直径が数センチの小型品種で、葉の先端が爪状に尖り、底を中心に葉に赤く縁取りが出るのが特徴です。

ギガンテア

ミニマとは逆に、ロゼットの直径が数十センチにもなる大型品種です。成長するにつれてロゼットの下の方から葉が落ちていき、徐々に幹が立ち上がっていきます。

シャビアナ

葉を縁取るようにフリルが付いていて、レタスのような風合いのロゼットを作ります。葉の色は灰色っぽいものからピンクがかったものなど、産地にや育成状況によって若干違いが出てきます。

コロラータ

葉の形状がやや細長く、先端に尖った爪があります。全体的に淡いピンクで白い粉を振ったような葉が特徴です。気温が下がってくると紅葉し、先端の爪からさらにピンクが濃くなります。

大和錦(パープルソルム)

原種なのに大和錦という和名が付いていると、ちょっと奇妙な感じもしますが、原産地はメキシコです。学名はEcheveria purpusorumなので、パープルソルムやプルプソルムなどとも呼ばれます。肉厚の硬い葉で、深い緑色に白や赤の斑点が付いているのが特徴です。

エケベリアの育て方

水やり

エケベリアは春秋型の多肉植物で、育成期は春と秋になります。この時期はよく成長するので、土の表面が乾いたら、鉢底から流れるくらいたっぷりと水を与えます。
夏と冬は休眠期なので、水やりは極力ひかえます。特に冬場は水を与えると耐寒性が下がるので、安全に冬越しするためにも水やりはひかえておきましょう。
春と秋というのは、暦のうえでの季節ではなく、育成に適した温度になっている時期です。エケベリアの場合、育成に適した温度が10~25度なので、お住まいの地域によっては春と秋に該当する期間が長かったり短かったりすると思います。季節ではなく温度で覚えておきましょう。
エケベリアは品種にもよりますが、多肉植物としては水切れの様子が葉に出やすいです。育成期に水が足りないと、葉がシワシワになってきます。その状態が長く続くと枯れてしまうので、ちょっと葉がしょんぼりしてきたら水を欲しがっているんだと思ってください。
真夏や真冬でも、極端に葉がしんなりしてきた場合は、少量の水を与えます。だいたい月に1~2回程度、土の表面が湿る程度でかまいません。
水を与える際は、葉のすき間に水が溜まったままにならないようにしてください。水が溜まったままになると、真夏は溜まった水の温度が上がって株が蒸れやすくなりますし、それ以外の季節は溜まった水が腐ったりして、病気の原因にもなります。
水を与える場合は、株元に流し込むように与えるか、葉の間に溜まった水をストローなどで息を吹きかけて飛ばすなどすると良いでしょう。

肥料

多肉植物はあまり多くの肥料を必要としないものが多く、エケベリアも肥料はほとんどひつようありません。植え付ける際に、用土にマグアンプKなどの緩効性の固形肥料を少量混ぜ込んでおけば、次の植え替えまで肥料は特別に与えなくてもよく育ちます。緩効性の固形肥料を元肥として土に混ぜる場合、説明書きに記載されている規定量の半分から2/3程度で十分です。
株が小さいうちは肥料がよく効くので、育成期に薄めた液肥を与えると育成がよくなります。液肥を薄める場合も、規定量の半分から2/3程度で大丈夫です。
多肉植物は、それくらい少ない肥料で大丈夫です。

エケベリアの日常のお手入れ

日当たり

エケベリアは、日常のお手入れで姿かたちの美しさが変わります。多肉植物は、基本的にはそれほど手がかからないものが多いですが、手をかけたらそれに応えてくれるものです。
日常のお手入れとしては、まずよく日に当てること。よいエケベリアの姿は、ロゼットがギュッと締まってまとまっているものです。日当たりが悪い場所で管理していると、光を求めて茎が伸び、タワーのように上に伸びたロゼットになります。これを徒長といいます。多肉植物だけでなく、すべての植物に共通することですが、一度徒長してしまうと、もう元には戻りません。
エケベリアは太陽が大好きな植物ですので、基本的にはよく日に当てることが大切です。特に室内で育てている場合は、日照不足で徒長しやすいので、こまめに日当たりの良い場所に移動させてあげましょう。

風通し

また、エケベリアは蒸れに弱いので、風通しの良いところに置くことも大切です。特に気温が高い季節は水やり直後に蒸れやすいので、できるだけ風通しの良いところで水やりしましょう。

植え替え

エケベリアは多肉植物のなかでは比較的成長が早いです。ミニマのようにロゼットの最大サイズが数センチのものを除けば、どれもだいたい直径十~数十センチになるので、数年で植え替えが必要になります。鉢のサイズが株に合わなくなって倒れるようになったり、鉢底から根が出てきたり、水やりのあとに鉢底から水が出てこなくなったり、出てくるまでに時間がかかるようになったら植え替えのサインです。
植え替え前は、1週間程度水やりをやめ、乾燥気味にしておきます。鉢から抜いたら古い土と傷んだ根を落とします。このとき太い根を切ってしまったら、すぐに植え付けずに数日間よく乾かします。乾いた土に植え付けたら、1週間程度経過してから水やりを再開します。

エケベリアの殖やし方

葉挿し

エケベリアを増やし方で最も簡単な方法は葉挿しです。なるべくロゼットの外側の、大きくて充実した葉を外しましょう。株の頭を押さえて、外側の葉をつまんで、静かに上下左右に動かすと葉が外れます。外れた付け根が斜めになっていたりすると、それは途中で折れているのでほぼ失敗です。
外した葉は、あまり日の当たらない場所に置いておけば、時期にもよりますが数週間から1か月程度で根が出てきます。根が出るまでは水を与える必要はありません。根が出てきたら、出てきた根が土に埋まるように植えつけます。時間とともに葉が反ったりして埋めた根が浮いてくることがありますが、その場合はまた埋めるか、植えつける際に細い針金などで固定しておくとよいでしょう。土に植え付けたら、親と同じ管理でゆっくりと成長を待ちましょう。

株分け

エケベリアは、品種によっては子吹きしやすいものもあり、そういったものは株分けで増やすことも可能です。株分けをする場合は、植え替えのタイミングと同時に行うと簡単です。
鉢から抜いたら古い土と痛んだ根を落としながら根を整理します。その後元気のよい子株を切り離しますが、根の付いた部分を切り離した方が経過がいいです。子株を切り離した後は、数日間切り口をよく乾燥させてから植えつけます。切り口を乾かさずに植えつけると、そこから雑菌が入って腐りやすくなるので、植え替えのみを行う場合も、根を切った後は必ず数日間乾かしてから植えつけてください。
根がついた状態の子株を切り離した場合は、植えつけ後は親株と同じ管理で構いません。

実生

エケベリアは愛好家たちの間でも盛んに自主交配が行われていて、日々新しい交配種が生まれています。お気に入りの株同士、開花の時期が合えば交配してみましょう。
花の中央にあるめしべの先端が湿ってきたら交配の準備ができています。おしべの先端の葯(やく)という花粉の袋がやぶれ、中から黄色い花粉が出てきたらおしべの準備も完了です。
おしべをピンセットなどでつまんで、目的のめしべにこすり付けるだけで受粉します。めしべの先端が湿ってくる前に、その周りのおしべを摘み取っておけば、より効果的です。
受粉後、花が枯れると中央に豆のさやのような実ができます。これがはじけると種がこぼれてしまうので、花が枯れたらよく様子を観察し、さやが割れてきたら花ごと摘み取って、紙などに包んで自然に種が出るのを待ちます。受粉からだいたい1ヶ月ほどで種が完熟します。
種は湿らせた赤玉土や鹿沼土の細粒に撒き数か月は乾燥させないように管理します。芽が出たらなるべく明るい場所に置き、水を切らさないように管理しますが、親と同じようなロゼット状になるまでは1ヶ月ていどかかります。
これはどの植物を交配させる場合でも共通のルールですが、何と何を掛け合わせたかがわかるように、めしべの品種、おしべの品種の順で、○○(♀)×△△(♂)といった風に名札を付けておきましょう。

エケベリアの寄せ植え

エケベリアは丈夫で育てやすく、品種によって最大サイズがある程度決まってくるので、寄せ植えに適した植物です。あまり背が高くならないので、背が高くなるもの、中くらいのもの、背が低いもの、どれと組み合わせても見栄えがよくまとまると思います。
組み合わせる品種は、同じ春秋型の多肉植物の方が管理がしやすくなります。春秋型の多肉植物は、セダム、カランコエ、パキフィツム、センペルビウムなどですが、丈夫で育てやすく、なるべく成長の遅いものを選ぶのが、寄せ植えを美しい状態で長持ちさせるコツです。

まとめ

エケベリアは多肉植物の代表選手といっていいほど、園芸品種も流通数も多い植物です。品種ごとに姿かたちの変化があり、どなたにも必ず一目惚れする品種があるかと思います。流通数が多いのは、単純に人気があるというだけでなく、育てやすく増やしやすいということでもあります。初めて多肉植物を育てるという方には、まずエケベリアかセダムをおすすめしています。春秋型の多肉植物は、多肉植物を育てるための基本が詰まっています。専門店に行かなくても、近所のホームセンターなどで手軽に入手できると思いますので、一度手に取ってみてはいかがでしょうか?

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