省スペース化を実現したミニサイズ!エケベリアミニマの育て方

エケベリア・ミニマの基本情報

分類:ベンケイソウ科エケベリア属
学名:Echeveria minima
原産地:メキシコ周辺、南アメリカなど

エケベリア・ミニマの特徴

エケベリアは、中南米からメキシコ周辺に180種ほどの原種があります。丈夫で育てやすく観賞価値が高い植物なので、現在でも交配を重ねて様々な園芸品種が生み出されています。品種による特徴はある程度分かれるものの、同一品種でも育て方や環境によって形状に個体差が出るため、札落ち(品種名のラベルがないもの)すると、もうどの品種なのかわからなくなってしまいます。購入したときに品種名のないものについては、正式な名前はわからないまま、なんとなくこれ!という具合に好みの品種だと思い込んでおきましょう。

エケベリアは愛好家が多く、個人でも交配して新種を作り出している方が多いので、本当に多種多様な形状が多く、大型のものからごく小さなものまで、サイズ感もまちまちです。今手元にあるジャイアントブルーという品種は、薄いピンクがかった葉のふちがフリルになっていて、とても可愛らしい品種ですが、すでに大きさは40センチ近くあります。そうした大型種の対極にいるのが、エケベリアの中でも特に小型のミニマです。
エケベリア・ミニマの最大の特徴は、やはりその大きさといえるでしょう。ミニマは直径が3~4センチ程度の小型の品種で、葉の先に尖った濃いピンク色の爪があります。時期によって株の形状も多少変わり、暑い時期には葉が開き、寒くなると紅葉してギュッと締まったようになります。インテリア雑貨でも多肉植物でも、小さいものは可愛いというのが定説なので、ミニマも人気の品種になっています。

エケベリア・ミニマの育て方

用土

乾燥した場所を好むので、植え付ける用土は水はけの良いものを使用します。市販のサボテン用の用土でかまいません。

水やり

育成期の春と秋は、用土が完全に乾ききったら鉢底から流れるくらいたっぷりと与えます。ちょっと水やりを忘れたくらいでは枯れないほど乾燥には強いので、葉っぱにシワが出てから与えるくらいでも問題ありません。

肥料

育成期の春と秋に、緩効性の固形肥料を与えるか、薄めた液肥を与えるとよいでしょう。与えなくてもかまいません。

置き場所

太陽が大好きな植物ですが、真夏の直射日光に当たると葉焼けします。秋から春はよく日に当て、夏は半日陰などに移動させましょう。

夏の管理

エケベリアはメキシコ北西部の砂漠地帯などに自生しているため、乾燥にはとても強いです。反面多湿に弱く、湿度の高い日本では夏越しが栽培の鬼門となります。
自生地の夏は、気温が20度前後から35度前後までで、日本の夏とほぼ同じくらいです。ただ、降雨日数が10日前後しかなく、降水量も100ミリに届きません。そのため夏場でもあまりたくさんの水を与えず、乾燥気味に管理します。
エケベリア・ミニマは、春秋型の多肉植物とされ、夏と冬は休眠します。梅雨頃から徐々に水やりの回数を減らしていき、秋に気温が下がるまでは、月に1~2回程度の水やりに留めています。風通しがよく雨のかからない場所に置いていますが、真夏の直射日光に当たると葉焼けするので、遮光ネットをかけて半日陰の状態を作っています。
水を与える際は、ロゼット状の葉の間に水滴が残らないように、水やり後にストローなどで吹き飛ばすか、あらかじめ上からではなく用土に水を与えるようにしましょう。特に夏場は葉の間に水が残っていると、蒸れやすくなったり水滴がレンズのようになって葉焼けの原因となります。

冬の管理

自生地の冬は、夜間の気温が0度近くまで下がりますが、日中は20度前後まで気温が上がります。きわめて雨の少ない時期で、1ヶ月の降水量は10ミリ前後です。日本で越冬させる場合でも、水を切って耐寒性を上げてやると、0度近くまでは耐えられるようです。秋になって最低気温が10度を下回るようになったら、徐々に水やりの回数を減らし、真冬は月に1~2回、用土の表面が軽く湿る程度の水やりにしています。

冬でもなるべく日の当たる場所に置いて、水をやる場合は暖かくなりそうな日の午前中に行い、夕方までにはある程度乾くようにしておきましょう。冬は加温しないガラスのケースに入れていますが、屋外で問題なく越冬できています。
屋内に取り込む場合は、5度以上の温度が維持できる場所で冬越しさせるのが望ましいです。なるべく日の当たる窓際に置いて管理しますが、エアコンで乾燥しすぎないように注意してください。また、夜間から早朝にかけては、窓際の温度が外気温と変わらなくなる場合があるので、エアコンを切る時間になったら部屋の中央付近に移動させるようにしてください。

エケベリア・ミニマの増やし方

実生で増やす

エケベリアは春から夏にかけて花を咲かせ、自家受粉もします。開花して数日経過した花は、めしべの先が蜜を出したように湿ってくるので、そこに花粉を付けてやると受粉します。この方法で、お気に入りの品種同士を掛け合わせている方も多いようです。自分で交配する場合は、めしべの品種名×おしべの品種名という具合に、何と何をかけたかラベルを付けておきましょう。

受粉すると子房が膨らんできますが、エケベリアの種はとても小さく、最初のうちは受粉が失敗して種ができていないのかと思って捨てていました。実が完熟すると、乾燥した実が割れて種がばらまかれてしまうので、割れる前に収穫しましょう。
種は湿らせた赤玉土の細粒や川砂などに蒔き、数ヶ月は腰水で育てます。2~3ヶ月経過すれば親と同じ管理で問題なく育つようになりますが、春に蒔いても秋に蒔いても親と同じ姿になる頃には休眠期です。どちらかといえば春に咲いた花が夏に種になるので、それを初秋に蒔いて冬の休眠期までにある程度育てるというやり方の方が成績が良いようです。
何と交配したか忘れましたが、ミニマと何かを掛け合わせたら、ミニマよりも小さいまま成長が止まった株ができました。もう数年経過していますが、2センチ程度のままです。偶然の産物ですが、こうしたものが生まれることもありますので、興味のある方はご自身でお気に入りの品種同士を掛け合わせるのも面白いかと思います。

子株から増やす

エケベリア・ミニマは、よく子株を出して群生します。増やす場合は種からよりも、この子株を分ける方が確実です。自家受粉の種とはいえ、親と同じ性質を引き継ぐとは限らないので、お気に入りの品種の場合、子株を取るか、葉挿しで増やす方が100パーセント親のクローンなので間違いないです。
子株を取る場合は、ロゼットの下の茎を切り、切り口を乾燥させてから土に挿しておけばロゼットの付け根から根が出てきます。群生した子株をめくってみると、すでに根が出ている場合があるので、根が付いたものを切り取れば、そのまま新たな株として植え付けられます。

何年か育てていると、外側の葉が枯れ落ち、それを繰り返すことで茎が立ち、形が乱れることがあります。その場合は茎の上に付いたロゼットを、付け根の部分で切り取って植え付け、仕立て直すことができます。これも子株を外すのと同じ要領でできますので、やり方は覚えておきましょう。また、ロゼットを切り取った茎の部分も、そのまま残しておくと脇芽を出して新たな株が生まれてくることがあるので、茎の部分も大事に育ててみましょう。

葉挿しで増やす

エケベリアは葉挿しもできます。ミニマは葉が小さく、葉っぱ一枚の体力が少ないため、他の大型の品種よりも成功率が下がる気はしますが、それでも種から育てるよりは早く子株を作ることができます。
外側の葉を外してそのまま転がしておくと、数週間程度で根が出てきます。根が出たら根の部分が土に埋まるように植え付けてやると、やがて葉が展開し始めます。最初のうちはきれいなロゼットになりませんが、育てていくうちに形がまとまっていきます。
エケベリア・ミニマの増やし方の難易度は、子株を切り離すのが一番簡単ですが、その子株がなかなか出てこない場合は、葉挿しで増やすのが良いでしょう。実生はそれなりの設備と時間が必要となりますし、難易度はやや高めになります。葉挿しは葉っぱの外し方のコツさえつかめば、ほぼ失敗はしません。

まとめ

エケベリア・ミニマは、エケベリアの中でも特に小型の品種なので、あまり広い場所が確保できない方にもオススメです。成長しても2号鉢(直径6センチ程度)で十分な大きさにしかなりません。秋には紅葉して美しく変化する姿も楽しめます。水やりの頻度も少なく、日当たりさえよければ難しい世話も必要なく、室内でもよく育ちます。省スペース化を実現した多肉植物は、そう多くはありません。あまり置き場所はないけど多肉植物を育ててみたいとお考えの方は、エケベリア・ミニマがオススメです。

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