緑の珊瑚のような不思議な棒!?ユーフォルビアアフィラの育て方

ユーフォルビア・アフィラの基本情報

分類:トウダイグサ科トウダイグサ属
学名:Euphorbia aphylla
原産地:カナリア諸島(ラ・ゴメラ島、テネリフェ島等)

ユーフォルビア・アフィラの特徴

ユーフォルビア・アフィラは奇妙な棒状の植物です。産毛が生えたような緑色の棒で、棒の直径は6~7ミリ程度です。それが成長と共に枝分かれしていきます。通常葉はありません。枝分かれしながら茂り、最大で80センチほどの藪になるそうです。もちろん鉢植えで育てている場合は、そんなに大きくなりませんし、大きくしません。
ユーフォルビア・アフィラは、その奇妙な形状から、原産地周辺では公園などに植えられたりしているようです。もともと丈夫で、乾燥にもよく耐える上に、海岸付近などに自生するため、塩害にもよく耐えます。
よく似た形状のユーフォルビアで、ミルクブッシュやアオサンゴ、ミドリサンゴと呼ばれるものもありますが、こちらは南アフリカ原産で基部が木化してその上に緑色の棒状の茂みができやすいです。大きなものは数メートルにもなるため、ユーフォルビア・アフィラとは明らかに異質です。ミルクブッシュはユーフォルビア・アフィラに比べて棒の部分が細いので、若干茎が折れやすい気がします。
ユーフォルビア・アフィラも、成長するにつれて基部が木化することもありますし、若い枝には鱗片状の小さな葉も出ます。葉はわりとすぐに落ちてしまうので、いつも棒状の部分だけしかないように見えます。棒の部分はある程度伸びると、ちょっとくびれて節ができます。この節の部分から脇芽が出て枝分かれしていきます
それほど流通していない品種なので、まだ謎の部分も多いですが、お迎えしてから調子を崩すこともなく成長しているので、それほど気難しくはないと思います。もともとよく行くサボテン専門店のご主人に、「ちょっと珍しいもんだけど、さっき折れた枝持ってってみる?ユーフォルビアだから挿しとけば付くと思うよ」と言われていただいた1本を挿しただけなので、挿し木でも簡単に増やせるようです。

ユーフォルビア・アフィラの育て方

用土

水はけと通気性の良い用土を好みます。軽石や溶岩石の細粒を混ぜて、排水性と通気性を良くしましょう。

水やり

雨の少ない地域に自生しているため、一年を通してそれほど多くの水を必要としませんが、春から秋の育成期には、用土が完全に乾いたらたっぷりと与えますが、いつまでも用土が湿った状態が続くと根腐れしやすくなります。乾燥と湿潤のメリハリが大切です。

肥料

植え付ける際に緩効性の化成肥料を元肥として混ぜ込んでおけば、その後特に追肥はしなくても、次の植え替えの時期までは問題なく育ちます。 育成期に薄めた液肥を与えてもかまいません。

置き場所

一年を通して風通しと日当たりの良い場所に置きますが、真夏は葉焼けするのである程度遮光してやった方が無難です。

夏の管理

ユーフォルビア・アフィラは、一年を通して日当たりの良いところに置く方が元気ですが、真夏の直射日光は強すぎるため、真夏はある程度遮光して葉焼けを防ぎましょう。
自生地の夏は、気温が20~30度の間くらいで、雨はほぼ降らず、乾燥しています。日本は気温も湿度も高いため、屋外で雨ざらしにしておくと根腐れします。ある程度遮光できて、雨が当たらず、風通しの良い場所で夏越しさせましょう。
水やりも春や秋よりは控えめにし、乾燥気味に管理した方が調子はよさそうです。ただ、完全断水してしまうと、根が枯死してしまうので、 株の様子を見ながら晴れた日の夕方以降を狙って少量の水を与えましょう。
ある程度耐陰性があるので、夏越しが不安の場合は室内の明るい窓辺に置き、エアコンの風が直接当たらないようにしながら涼しくしてあげましょう。

冬の管理

自生地の冬は、15~20度程度の気温で、雨も降らず爽やかな気候です。日本の冬はずっと気温が低いため、屋外での越冬は難しいと思われます。秋が深まるとともに水やりの間隔をあけていき、気温が10度を下回る頃にはほぼ断水します。断水することで耐寒性が上がりますが、完全断水すると、やはり根が枯死するので、温かくなりそうな日の午前中を狙って、少量の水を与えます。
海外のサイトなどを見ると、マイナス3度くらいまで耐えるとされているところもありますが、そこまでの寒さに当てたことがないので真偽はわかりません。ただ、加温しないガラスのケースに入れて屋外で越冬できているので、徐々に慣らしていけば0度近くまでは耐えられそうです。
やはり越冬に不安のある方は、屋内に取り込んで、明るい窓際などで5度以上を維持しながら越冬させる方が無難かと思います。

ユーフォルビア・アフィラの増やし方

実生で増やす

ユーフォルビア・アフィラは、株が充実してくると、枝の先端に複数の黄色い花を咲かせます。花が雌雄異花なのか、そもそも雌雄異株なのか、詳細はわかりません。ただ、実生で増やすことはできるようです。湿らせた川砂などに種を蒔き、覆土しないで湿度を保っておくと、1~2週間で発芽してくるとのことですが、日本国内で種子が流通しているという話は聞いたことがありません。もし見つけた方は、ユーフォルビア・アフィラの実生の先駆者になれるかもしれません。ぜひ情報公開してください。

挿し木で増やす

ユーフォルビア・アフィラは、挿し木で容易に増やせます。枝のくびれた部分や、くびれた部分から伸びた脇芽を摘み取って挿し穂にします。
他のユーフォルビアと同様、切り口から白い液体が出てきます。まずはこの白い液体が出てこなくなるまでよく洗います。よく洗ったら、今度は切り口が完全に乾くまで置いておきます。切り口が完全に乾いたら、赤玉土や鹿沼土の細粒など、肥料成分のない用土を湿らせ、ぐらつかないように挿します。
時期にもよりますが、だいたい2~3週間程度で発根してくるので、それまでは風などで挿し穂が動かないよう、周りにつまようじを挿すなどして固定しておきましょう。1ヶ月ほど経過して、軽く引っ張ってもすぐに抜けないようなら発根しています。
挿し穂を切るときは、ハサミやカッターなどを使わなくても、枝をつまんで軽くひねってやると外れるので、それで大丈夫です。植え替えなどで折れた枝を用いるとよいでしょう。
ユーフォルビアは、ある程度の大きさの挿し穂が準備できれば、挿し木の成功率がとても高い気がします。あまり神経質に管理しなくても、適当にちぎった挿し穂を土に挿しておけば、忘れたころに根が出ています。
ユーフォルビアの切ったときに出てくる白い液体は、人によっては皮膚に炎症やかぶれを起こすことがあるそうなので、手に付いた場合はよく洗っておきましょう。ユーフォルビア・アフィラの英名はミルクヘッジですが、切ったときに出てくる白い液体にちなんで付いたようです。

まとめ

ユーフォルビア・アフィラは、緑色の棒がいくつも枝分かれしながら伸びていくため、株が小さいうちはとてもスタイリッシュで、観賞価値の高い植物です。成長してくると藪のように枝が混み合ってきますが、丸くこんもりと茂る姿も可愛らしいものです。まだ日本ではそれほど多く流通しているわけではないので、買おうと思うとネットが中心になると思いますが、手にしてみるとその魅力がよくわかると思います。
緑色の珊瑚のような姿はもちろんですが、挿し木で簡単に増やせるのも大きな魅力です。ごくまれに大きなホームセンターや多肉植物の専門店に苗が売られていることがあります。実際に目にするチャンスに恵まれたら、それだけでも幸運かもしれませんね。

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