大好きな多肉植物をもっと楽しむ4つの増やし方!

多肉植物を増やす方法とは?

大好きな多肉植物が枯れてしまったりしたらどうしよう。
大好きな多肉植物だからこそ、誰かとその可愛らしさを共有したい!
大好きな多肉植物をもっと増やして飾りたい!
そんな風にお考えの方もたくさんいらっしゃると思います。そんな希望を叶えてくれるのが多肉植物です。多肉植物はご自宅で増やせます!
多肉植物を増やす方法は大きく分けて、葉挿し、挿し木、株分け、実生の4パターンです。それぞれの方法をご紹介します。

葉挿し

ステップ1:葉を外す

葉挿しとは、多肉植物の葉を一枚外し、その葉からクローンを作る方法です。葉挿しの成功率を左右するもっとも大きな要因は、この葉を外すという行為です。葉の付け根には成長点と呼ばれる部分があり、この成長点が根や新しい葉を作り出す部分になります。そこで、葉を外す際は、きちんと成長点が葉の方に残るようにしなければ、いつまでたっても葉挿しは成功しません。
茎に付いた葉は、指でつまんで上下左右に軽くひねってやると、ぽろっと外れる角度があります。これが「外す」という感覚で、「ちぎる」や「むしる」とは違います。この外すという感覚をよく覚えておきましょう。
セダムやパキフィツム、グラプトペタルムなど、葉が外れやすい植物で感覚をつかむとよいでしょう。

ステップ2:発根するまで待つ

外した葉は、明るい日陰くらいのところに適当に置いておけば根が出ます。このときあまり日当たりの良い場所に置くと、根が出るまでに葉の水分がなくなって枯れてしまう確率が上がります。また、風通しの悪いところに置くと、カビが生えたり腐ったりするので、置き場所は風通しがよく室内光程度の明るさの場所が適しています。
時期にもよりますが、根が出るまでは早ければ1週間程度、長ければ数ヶ月かかることもあります。根より先に葉が出ることがありますが、植え付けや水やりは根が出るまで行いません。

ステップ3:植え付け

根が出たら、根の部分が埋まるように植え付けます。植え付け後に元の葉の水分がなくなっていくにつれ、反りかえって根が土から抜けることがあるので、反りを計算して植え付けるか、細い針金などで固定しても良いでしょう。土から抜けた場合も、再度植え直せば大丈夫です。
植え付ける用土は親株と同じものでかまいません。葉挿しからの成長は、品種によってまちまちですが、時間がかかるものが多いので、じっくり楽しみましょう。

葉挿しに適した多肉植物

グラプトペタルム属、パキフィツム属、セダム属、エケベリア属、ガステリア属、カランコエ属、クラッスラ属、アドロミスクス属など

挿し木(茎挿し)

ステップ1:挿し穂の準備

植物の茎や枝を切り取って土に挿して増やすことを挿し木といい、挿し木する際に使う部分を挿し穂といいます。挿し穂にするのは元気な枝の先端部分が適しています。なるべく充実した葉の付いた先端部分を少なくとも2~3節は使いましょう。5~6節あれば、発根しない時にさらに切り詰めてやり直しができるので便利です。
挿し穂は清潔なハサミやカッターで切り、一番下の葉を切り落とします。切り口が完全に乾くまで置いておきます。

ステップ2:発根するまで待つ

切り口を完全に乾かした挿し穂は、そのまま瓶などに挿して立てておくか、土に挿しておくと根が出ます。風通しの良い明るい日陰か半日陰程度の明るさの場所で管理し、あまり強い日差しは当てないようにしましょう。
その辺に転がしておいても根が出ることはありますが、茎が丸まって植え付けの際に作業がやりにくくなるので、土に挿さない場合でも挿し穂は先端が上になるように固定しておきましょう。
土に挿す場合は、赤玉土や鹿沼土の細粒など、栄養成分がなく通気性の良い土を使用します。挿し穂を挿すときは、あらかじめ竹串や割り箸などで土に穴を開け、そっと挿したら周りの土を抑えて固定します。そのまま挿すと、切り口がつぶれて発根しにくくなります。
土に挿す場合もそうでない場合も、根が出るまでは水やりは不要です。特に土に挿す場合は、やたらと水をやると切り口から腐ってくることがあります。
切り口が完全に枯れて枯れ木のようになってしまったら、もうそこから発根することは難しいです。茎にまだ余裕があるなら、枯れていない部分まで切り戻してやり直すことができます。挿し穂の先端が枯れてしまうまでは、あきらめずに切り戻してみましょう。茎に余裕がない場合は、そこから葉挿しに切り替えるのもひとつの手です。
根が出るまでは、時期や品種にもよりますが、数週間から数ヶ月かかる場合もあります。土に挿した場合は、根が出るまでは動かさないようにしておきます。つまようじなどを周囲に挿して固定するのも良いでしょう。
土に挿して発根を目視で確認できない場合は、1~2ヶ月経って新芽が出てきたら発根している可能性が高いです。その場合、軽く引っ張ってみて抜けなければ発根しています。

ステップ3:植え付け

根が出たことを確認できたら用土に植え付けます。植え付ける用土は親株と同じでかまいません。土に挿した場合は、そのまま育てていてもかまいませんし、植え替えてもかまいません。そのまま育てる場合は、肥料成分のない土なので、育成期に緩効性の固形肥料を置き肥するなど、調整が必要です。
土に植え付けたら、1週間程度は水やりをひかえましょう。出始めたばかりの根が、植え替えによるダメージを受けているので、水を吸い上げる力が極端に弱まっています。このタイミングで水をやると、根腐れのリスクが高まります。

挿し木に適した多肉植物

セダム属、クラッスラ属、アロエ属、カランコエ属、パキフィツム属など

株分け

ステップ1:株を抜いて根を整理する

多肉植物の株分けは、植え替えと同時に行うのがセオリーです。子株を吹いて群生するタイプの多肉植物は、子株が増えてくると根詰まりしやすくなります。根詰まりすると親株の育成も悪くなり、最悪枯れてしまうので、根詰まりする前に植え替えが必要となります。
鉢から抜いたら土が固まっているので、丁寧にほぐしていきます。黒くなった根や、触ると崩れてしまうような古くて傷んだ根を切り詰め、根を整理します。

ステップ2:株を分ける

子株を分ける場合は、なるべく根が付いている部分を選ぶようにしましょう。根が付いていない部分を分けると、挿し木同様に発根までに時間がかかりますし、品種によっては発根せずに枯れてしまうことがあります。
根が付いた部分を切り分ける際は、清潔な刃物で丁寧に切り分けるのがベストかとは思いますが、根の付いた部分を分けるのであれば、手で割っても特に問題はありません。ただし、植え付ける前に、切り口をしっかりと乾燥させる必要があります。

ステップ3:植え付け

親株から分けた子株は、切り口を数日間かけてしっかりと乾燥させます。乾燥が甘いと、そこから雑菌が入って腐りやすくなるので注意が必要です。用土に植え付けたら、挿し木の植え付けと同様、1週間くらいは水やりをひかえておきます。

株分けに適した多肉植物

アロエ属、フォーカリア属、コノフィツム属、クラッスラ属、ハオルチア属、ガステリア属など

実生

ステップ1:種まき

多肉植物の種は、きわめて微細なものも多く、難易度はやや高めです。湿らせた赤玉土や鹿沼土の細粒に種を蒔き、湿度を保っておくと数日から数週間で発芽します。ふたのできるプラスチックのカップに穴を開け、底から水を吸い上げられるようにしておき、ふたをしておくと乾燥を防げます。霧吹きなどで水やりすると、種が流れたり、発芽したばかりの小さな芽が倒れたりするので、底面吸水できるようなケースを使用し、腰水で管理しておくと簡単です。
多肉植物の多くは、短い雨季に発芽する必要があるため発芽までの日数が短く、低温に当てたり乾燥させたりなどの手順は必要ないものが多いです。新鮮な種を新鮮なうちに蒔いてしまう方が成績が良いようです。

ステップ2:発芽後の管理

発芽後は湿度を保ったまま数ヶ月から1年程度は腰水のまま管理します。小さな苗は蒸れに弱いため、夏越しには注意が必要です。風通しの良い半日陰などで管理し、あまり強い日差しに当てないようにしましょう。風通しが悪いとカビが生えやすいので、ベンレートやダコニールなどで防カビすると良いでしょう。

ステップ3:植え付け

品種によって種の大きさがまるで違うので、植え替え可能なサイズになるまでの期間はまちまちです。エケベリアやクラッスラのように微細な種の場合は、植え替え可能なサイズになるまで1年以上かかる場合もあります。無理に植え替えなくても、腰水をやめて、通常の水の管理をしていけばその用土のまま育てることもできます。ただ、種が微細なものは苗が密集しがちなので、ある程度育ったところで植え替えた方が無難です。
ピンセットなどで静かに抜き、清潔な用土につまようじなどで穴を開け、そっと植え付けて軽く押さえてやれば大丈夫です。植え替え後は親と同じ管理で大丈夫ですが、まだ株が小さいうちは身体に貯められる水の量が少ないため、親よりも水やりの頻度は多くなります。

実生に適した多肉植物

サボテン属、ユーフォルビア属、ガステリア属、ハオルチア属など

多肉植物を増やすのに適した時期は?

多肉植物には、それぞれ育成期と休眠期があり、葉挿しや挿し木については育成期に行うのが最も成功率が高くなります。ただ、休眠期の直前に発根して植え付けたものについては、その後の休眠期を乗り越えるだけの体力がない場合があるので注意が必要です。
実生については種が入手しにくい時期があるので、ある程度時期が限られますが、それ以外の方法については、休眠期の管理が十分できる環境があれば、発根までの時間が長くなるだけで一年中可能です。
ただ、管理の難しさを考えると、やはり春に行って、夏を涼しく過ごし、秋の育成期に大きく育てて冬の休眠期を乗り越える体力を作るという方法が一番やりやすいと思います。
夏は断水してやれば、冬型の多肉植物でも比較的休眠期を乗り越えやすいですが、冬の寒さはどのタイプの多肉植物にも厳しいものです。冬型の多肉植物でさえ屋外での越冬はできないものがほとんどです。多肉植物を増やす場合は、冬までにどれだけ大きくするかということがキーポイントになります。

まとめ

多肉植物の魅力は、その姿かたちもさることながら、生命力の強さに裏打ちされた増やしやすさにもあります。特に葉挿しについては、お気に入りの多肉植物が、たった一枚の葉っぱから成長していくという、なんとも不思議で神秘的な出来事です。葉っぱから根が出て、可愛らしい芽が出てくるのは、とてもほほえましく、一度成功したらクセになります。
多肉植物を増やす方法は、葉挿し、挿し木(茎挿し)、株分け、実生の四通りですが、それぞれ難易度や手軽さが違い、それぞれの難しさと面白さがあります。実生についてはある程度の経験と設備が必要になりますが、それ以外の方法はどなたでも気軽にお試しいただけるものです。一番手軽な方法は葉挿しです。まずはお気に入りの多肉植物の葉っぱを一枚、外すところから始めてみませんか?

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