見て!育てて増やして可愛い!カランコエの種類と育て方

カランコエ属とは

カランコエ属は、アフリカ南部や東部、台湾や中国など、マダガスカルやアフリカ大陸周辺に分布する植物で、産地によって非常に多様性のある植物です。花を楽しむために改良されている品種は、葉があまり肉厚にならず、多肉植物として姿を楽しむものは、花があまりパッとしません。月兎耳や星兎耳、福兎耳などのうさぎシリーズもカランコエの仲間で、多肉植物売り場では定番の植物になっています。
小学5年生の頃、教室にあったカランコエの株元に落ちた葉から新芽が出て新たな株になったのを見て、植物の生命力と不思議さに驚きと感動をおぼえたことが多肉植物に興味を持つきっかけでした。その頃は今ほど多くの品種が流通していなかったので、カランコエやカニシャボテンの葉挿しを行うくらいでした。言い換えれば、小学生でも栽培できるのがカランコエの特徴でもあります。

カランコエ属の種類

カランコエには、紅弁慶や紅提灯など、花を楽しむ品種も数多くあります。花を楽しむ品種はあまり多肉質ではないものが多く、改良品種も多数出回っています。紅弁慶は鉢植えで赤い花が咲き、丸く光沢のあるやや多肉質の葉をもっていいますが、やはり多肉植物と呼ぶにはパンチが足りません。ここでは花よりも葉の観賞価値が高い品種をご紹介します。

仙女の舞(Kalanchoe beharensis)

マダガスカル原産で、カランコエの中でも特に大きくなる品種です。最大で3メートル近くにもなり、成長と共に下の方の葉が落ち、茎は木化し、おおよそ多肉植物とは思えないような姿になっていきますが、先端を切り詰めたり、挿し木して株を更新したりすると、あまり大きくしないで育てることも可能です。ベルベットのように細かい毛の生えた葉は、複雑にカールし、とても観賞価値の高い品種です。

仙人の舞(Kalanchoe orgyalis)

カランコエオルギアリスもマダガスカル原産の大型品種で、やや硬くスプーン型の葉には茶色い産毛がびっしり生えて紙やすりのような見た目です。成長すると1メートルくらいになりますが、成長は遅いです。日本ではオルギアリスよりも仙人の舞という名で流通していることの方が多いです。

月兎耳(Kalanchoe tomentosa)

多肉植物の中でも女性からの圧倒的支持を誇る「うさぎシリーズ」の総本山ともいえる品種です。マダガスカル原産で、ウサギの耳のように細長い葉には、白い産毛がふんわりと生え、葉の先端には茶色の縁取りがあります。葉の色や縁取りの付き方で、月兎耳、星兎耳、黒兎耳などの品種に分かれますが、英名ではすべてKalanchoe tomentosaのようです。
よく似た品種で、福兎耳というのがありますが、こちらは英名がKalanchoe eriophyllaで、別の品種です。

子宝草(Kalanchoe laetivirens)

カランコエ属には子宝草や子宝弁慶草などと呼ばれる品種がいくつかあります。これらはみな葉の縁に小さな子株を生じ、子株が地面に落ちて繁殖します。次々と子株を生じる様子から、マザーリーフなどと呼ばれることもあります。縁起物として人気がありますが、やたらと増えるので、増えすぎには注意が必要です。交配種で不死鳥という名の品種もありますが、やはり同じように葉の縁から子株を生じて増えていきます。

ミロッティ(Kalanchoe millotii)

フェルト上に白く細かい産毛の生えた葉は、やや硬く、縁にはギザギザがあります。ギザギザといっても先端が鋭く尖ってはいないので、柔らかい印象です。大きくなっても草丈は30センチ程度の小型の品種で、葉の形状と産毛から、とても可愛らしい品種です。

カランコエ属の育て方

水やり

カランコエは、品種によって春秋型と夏型がありますが、どちらも真夏は育成が緩慢になるため夏場は水やりをひかえます。葉が肉厚のものは、土が乾いて葉がシワッとなってから水を与えるくらいのペースで大丈夫です。仙人の舞のように葉が薄く硬いものは葉の状態が変わりにくいですが、葉が下に垂れてきたら弱っている証拠なので、そうなる前に水を与えましょう。
冬は育成が止まって水を吸い上げなくなります。また、水を切ることで耐寒性が上がるので、冬場はほぼ断水でかまいません。完全断水してしまうと枯れることもあるので、月に1~2回程度、あたたかくなりそうな日の昼間に少量の水を与えるようにしてください。
育成期に関しては、土が乾いたら鉢底から流れるくらいたっぷりと与えましょう。

肥料

春と秋の育成期に、月に1~2回程度、緩効性の固形肥料を与えるか、薄めた液体肥料を与えると育成がよくなります。植えつけの際に元肥として肥料を混ぜ込んでおけば、特に追肥をしなくてもよく育ちます。夏と冬は育成が緩慢になるため、肥料は与えません。

カランコエ属の日常のお手入れ

日当たり

カランコエは明るい日差しが好きな植物なので、真夏の直射日光以外はよく日に当ててください真夏の直射日光に当たると葉焼けすることがあるので、梅雨明け頃には風通しの良い明るい日陰に移動させましょう。冬は屋外の越冬が厳しいため、室内に取り込んでおくのが無難ですが、その場合でもなるべく日中は日に当ててあげましょう。

風通し

カランコエは高温多湿が苦手です。なるべく風通しの良いところで管理しましょう。特に夏場の蒸れは、根腐れや株そのものが溶けてしまう原因にもなるので、植えつける際はなるべく水はけのよい土を使用し、風通しの良い場所に置き、水やりの後いつまでも土が湿っていないように注意してください。

植え替え

カランコエは品種によって成長速度が違いますが、だいたい2~3年ごとに植え替えが必要となります。水を与えたときに鉢底から水が出てくるまでに時間がかかるようになったり、鉢底から根が出てきたりしたら植え替えのサインです。
植え替えを行う前は、数日間水やりはひかえます。鉢から抜いたら古い土と痛んだ根を落として、一回り大きな鉢に植え替えます。植え替え後は数日間日陰で管理し、水やりは一週間程度経過してから行うくらいで大丈夫です。植え替えは育成期の春と秋に行うのがよいでしょう。

カランコエ属の増やし方

葉挿し

カランコエは生命力の強い植物なので、葉挿しの成功率がとても高い気がします。品種によって差はあるものの、ほとんどの品種で挿し木が可能です。ミロッティのように小型の品種については、もともと葉に含まれる水分が少ないため、発根するまでにしぼんでしまうこともありますが、100パーセント失敗するわけではありません。
どの品種で行う場合も、指でつまんで軽くひねってやると外れてくるような葉であれば、かなりの確率で成功します。
外した葉は直射日光の当たらない場所に置いておくと、時期にもよりますが1~2週間程度で発根してきます。芽が先に出る場合もありますが、どちらが先でもかまいません。根と葉が出たら、根の部分が埋まるように土に埋めて固定しておくと、やがてしっかり根を張って葉が伸びてきます。

挿し木

カランコエは葉挿しと同様、挿し木の成功率もかなり高いです。よく枝分かれする品種については、剪定を兼ねて挿し木を行うのがよいでしょう。挿し木については小型の品種でも成功率が高いので、品種によって葉挿しと挿し木を使い分けるのもよいでしょう。挿し木は茎や葉が最初からあるので、発根してからの成長は当然葉挿しよりも早いです。
枝の先端から少なくとも2~3節以上の長さで茎を切り、切り口をよく乾かしてから土に挿しておくと、数週間から1ヶ月程度で発根してきます。軽く引っ張ってみて抵抗があるようなら発根しているサインです。また、大きめの株であれば、ある程度の大さで切り戻したものを、水を入れた花瓶などにつけておくだけでも根が出ます。水挿しする場合は、毎日水を取り替えて、水が腐らないように注意しましょう。
葉挿しも挿し木も、育成期の春か秋に行うのがよいでしょう。

寄せ植え

カランコエは品種によって成長速度や背の高さが違います。仙女の舞や仙人の舞のような大型の品種は、大きくなってからのことを考えると寄せ植えには向かない気がします。ミロッティのように小型の品種は、ほかの春秋型の多肉植物と組み合わせると面白いかもしれません。カランコエは品種によって姿が様々なので、寄せ植えに向くもの向かないものがありますが、丈夫で育てやすいので、大きさのコントロールさえできれば寄せ植えはそれほど難しくありません。
カランコエ同士を寄せ植えにする場合は管理が簡単なので、うさぎシリーズだけを集めてみるのも面白いです。

まとめ

カランコエは、多肉植物の中でも丈夫で育てやすい部類になります。流通数も多いため、多肉植物に興味のない方でも必ず目にしているといっても過言ではありません。春秋型の夏型がありますが、基本的には春秋型と同じ管理で問題なく育ちます。葉挿しや挿し木の容易で、多肉植物の初心者の方でも、育てる楽しみと増やす喜びを存分に味わえると思います。

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