ふわもこ白毛のうさぎさん♪カランコエ福兎耳の育て方

カランコエ・福兎耳の基本情報

分類:ベンケイソウ科カランコエ属
学名:Kalanchoe eriophylla
原産地:マダガスカル

カランコエ・福兎耳の特徴

カランコエ・福兎耳は、学名のエリオフィリアや白雪姫などと呼ばれることもあります。最大の特徴は、白い毛がふわふわでもこもこで、うさぎの耳のような葉が可愛らしく、当然女子に人気があります

カランコエといえば、多肉植物に詳しくない方でも名前くらいは聞いたことがあるのではないでしょうか?とてもメジャーな多肉植物です。カランコエ属は古くから園芸種として栽培されており、その種類は数百にもなるといわれています。福兎耳も1960年頃に日本に入ってきたとされており、日本では50年以上愛されていることになります。
カランコエは種類によって、草丈がそれほど大きくならないものから、低木のように1メートル近くまで育つものもあります。福兎耳は成長すると50センチ程度まで大きくなり、茎の部分は木化します。葉は肉厚でやわらかく、葉の全体を覆い尽くすほどの細かく白い毛がびっしり生えています。毛はふんわりと柔らかく、本当にうさぎの耳のような手触りです。カランコエにはこのような形状のものがいくつかあり、月兎耳、星兎耳、黒兎耳、野兎、アンゴラ兎など、「兎」の字が付いていることが多いです。同じ系統にも関わらず、チョコレートソルジャーという品種の和名は孫悟空です。ブラウンバニーという別名がありながら、茶兎耳ではなく孫悟空というのはちょっと納得できませんが、誰かがそういう和名を付けてしまったので仕方ありません。
福兎耳も他のうさぎシリーズ同様、葉挿しや挿し木などで簡単に増やせるというのも大きな特徴のひとつといえます。

カランコエ・福兎耳の育て方

用土

マダガスカルのアンカラトラ山地に自生するため、非常に水はけの良い土を好みます。市販のサボテン・多肉植物用の用土でかまいません。自分で配合する場合は、日向土やゼオライトなどを中心に、水はけの良さを心がけましょう。

水やり

春から秋にかけては、用土が乾ききったら鉢底から流れるくらいたっぷりと与えます。 水やりと乾燥のメリハリをつけましょう。

肥料

春と夏に、緩効性の固形肥料を与えると育成がよくなります。

置き場所

一年を通してよく日の当たる風通しの良い場所に置いてください。寒さに弱いので、冬は屋内に取り込みます。

夏の管理

カランコエ・福兎耳は、マダガスカルのアンカラトラ山地に自生します。この地域は雨季と乾季がはっきり分かれ、夏は雨季になります。夏でも気温が15~25度前後と、それほど高い温度にはなりません。ただし、夏には月の半分以上が雨になり、日本の梅雨よりもたくさんの雨が降ります。そのため他の多肉植物やサボテンよりも、夏でも水を欲しがります。
日本の夏は自生地よりもだいぶ気温が高いので、夏場の水やりは、夕方気温が下がり始めたころに行ってください。カランコエ・福兎耳は、ひげ根のような根を張り巡らせる植物なので、土の蒸れは根腐れの原因となります。暑い日中に水を与えると、土の中の水分が高温になり、蒸れて根腐れのリスクが高まります。
日本の夏は自生地よりも気温が高く、日差しが強いため、夏場はある程度遮光してやるか、風通しの良い半日陰に移動させてやるとよいでしょう。

冬の管理

自生地の冬は乾季にあたり、降雨日数はそれなりにあるものの、量はとても少ないです。気温は10~20度と、あまり寒くはならないため、日本での冬越しは防寒対策が重要になります。
最低気温が15度を下回るようになったら、徐々に水やりの間隔を空けていき、最低気温が10度くらいになったら、水やりは月に1~2回程度に留めます。水を与えるときも、用土の表面が湿る程度にとどめ、土がしっかり濡れた状態にならないようにした方が無難です。カランコエ・福兎耳は、大きな主根を持たず、ひげ根のような根を張る植物です。そのためあまりに長期間乾燥させてしまうと、細根が枯死してしまいます。自生地では冬でも月に10日前後は雨が降ります。しかしその量は1ヶ月トータルでも10ミリ程度なので、一度の振る量はごくわずかです。このことからも、冬場の水やりは土の表面がさっと濡れる程度で十分ということがわかります。
冬の降水日数が10日前後ということは、残りの20日は晴れているということになるので、冬でも十分に日光に当てることが必要です。ただ、日本の冬は、深夜から早朝にかけて氷点下まで気温が下がるところもあるため、当然これでは寒すぎます。冬は室内に取り込み、10度以上の温度を維持しながら、なるべく日当たりの良い場所で日光浴させてあげましょう。エアコンのきいた部屋に置くと、日中は20度前後まで温度が上がり、夜間エアコンを切ると窓際の温度が0度近くまで下がってしまうこともあるので、夜は窓から離して部屋の中央付近に移動させてください

カランコエ・福兎耳の増やし方

葉挿しで増やす

カランコエ・福兎耳は、生命力が強い植物で、葉っぱ一枚からも増やすことができます。これを葉挿しといいますが、コツさえつかめば他の多肉植物にも応用ができます。

葉挿しが成功するか否かは、葉を外す時点で決まるといっても過言ではありません。葉の付け根にある成長点を残したまま葉を茎から外します。文字通り外すという感覚なんですが、これはやってみて慣れていくしかありません。セダム属やアドロミスクス属のようにコロッとした葉は、少しいじるとぽろっと外れるんですが、カランコエ・福兎耳などのうさぎシリーズは簡単には外れません。葉をつまんで上下左右に少しずつ動かしてやると、スポッと外れる角度があります。この感覚を覚えておけば、他のカランコエやエケベリアなど、だいたい同じ要領で葉を外すことができます。葉挿しに使う葉は、根が出るまでは自身の水分で生きていかなければならないので、ある程度成長した葉が適しています。

葉を外したら、どこかに転がしておけば、やがて根か芽が出てきます。根と芽のどちらが先に出てくるかは、品種によって違うようですが、根が出てくればほぼ成功です。根が出てきたら根の部分を土に埋まるように植え付けてやりますが、このとき元の葉がねじれてしまってうまく埋まらなかったり、埋めてと思っても葉が丸まって根が出てしまうことがあります。その場合はまたそっと埋め直してやれば大丈夫です。根がしっかり土に入れば、あとは元の葉がねじれても抜けなくなります。
根が土に入ると、今度は芽が成長し始めます。新芽が展開し始めたら成功です。根が出てきても、土に植え付けるまでは水は与えなくて大丈夫です。季節にもよりますが、早ければ1週間程度で根が出始めます。根も芽も出ずに元の葉が枯れた場合は失敗です。完全にカサカサになってしまうまでは気長に待ちましょう。

挿し芽で増やす

カランコエ・福兎耳は、葉挿し以外にも挿し芽という方法で容易に増やせます。いわゆる挿し木と同じ方法で、ある程度成長した枝ごと切り取って土に植え付けるやり方です。葉が2~3節付いた茎を切り、切り口が完全に乾くまで置いてから土に植え付けると、1ヶ月程度で根が出てきます。葉挿しと同じように、切り口から根が出るまで置いておいてもできますが、土に挿した方が成功率が高い気がします。
使用する土は、栄養成分の少ない赤玉土や鹿沼土、パーライトや川砂などを湿らせ、そこにカットした芽を挿しますが、くれぐれも切り口を完全に乾かしてから挿してください。切り口が乾く前に挿すと、そこから腐ってくることが多いです。1ヶ月程度経過した時点で、軽く引っ張ってみて抜けなければ根が出ています。抜けてしまうようなら、再度切り口を切り直して乾燥させるか、まだ葉にハリがあるなら、葉を外して葉挿しに切り替えてもかまいません。
挿し芽の適期は春から秋にかけてですが、真夏は気温が高すぎるため、室内の明るい場所で管理するか、秋まで待った方が無難です。

まとめ

カランコエ・福兎耳は、他のうさぎシリーズよりも毛が密に生えており、毛足も長いので、いっそううさぎ感が強くなっています。ただ、月兎時や星兎耳に比べると、流通数はだいぶ少ない気がします。おそらく一般のホームセンターなどでは見ることができないのではないでしょうか?専門店やネットなどでは普通に売っているので、欲しいという方はネットで探す方が早いかもしれません。
カランコエ・福兎耳は、女性の人気が高い品種なので、特別なプレゼントにも最適です。また、カランコエの仲間は丈夫で育てやすく、増やすのも容易なので、多肉植物の初心者の方にも失敗が少ない品種かと思います。多肉植物の入門編として、ぬいぐるみのようにかわいがってあげてはいかがでしょうか?

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