ぼこぼこ増える花サボテン!ロビビア・チグリアナの育て方

ロビビア・チグリアナの基本情報

分類:サボテン科ロビビア属(エキノプシス属)
学名:Echinopsis tiegeliana
原産地: ボリビア

ロビビア・チグリアナの特徴

ロビビア・チグリアナは、いわゆる花サボテンといわれるロビビア属の一種で、大きくて美しい花を咲かせます。近年ロビビア属は、同じく花サボテンといわれるエキノプシス属に統合され、エキノプシス・チグリアナと呼ばれることもあります。エキノプシス属の花色は白が大半で、夜に開花するのに対し、ロビビア属は花色が多数あり、日中に開花することから、これらは別の属であるとされていたようです。サボテンや多肉植物ではこういった変更がよくあることで、実は仲間、実は別物という風に、途中で分類が変わることがあります。ここではロビビアのまま進めていきます。

ロビビア・チグリアナの最大の特徴は、花の美しさにあると思います。初夏のころに株に不釣り合いなほどの大輪の赤い花を咲かせますが、これがとても美しく、見栄えの良いサボテンです。この花は自家受粉することはないので、結実させようと思ったら他の同種のサボテンと開花時期をそろえる必要があります。
また、ロビビア・チグリアナは、よく子吹きします。直径3センチほどの株をお迎えしたところ、その株元から小さな子がどんどん出てきて、鉢がいっぱいになりました。スペースがなくなってきたせいか、親株の頭からも子株が出てくるしまつで、自家受粉しないとしても、増やすのは容易な品種のようです。
トゲは刺座から放射状に生え、外側には向かないので、人を傷つけない良いサボテンです。

ロビビア・チグリアナの育て方

用土

水はけの良い土を好みます。硬質赤玉土や鹿沼土の細粒、日向土、川砂などを中心に腐葉土などを配合するか、市販のサボテン用の用土でかまいません。

水やり

春から秋にかけては、土が乾いたらたっぷり与えますが、いつまでも用土が湿っていないように注意してください。冬は水やりをひかえて耐寒性を高めます。

肥料

春から秋の育成期に、月に一回程度サボテン用の固形肥料を与えていますが、肥料を忘れても調子を崩すことはありません。

置き場所

雨が当たらず、良く日の当たる場所が良いでしょう。以前ちょっと湿度の高いところに置いておいたら、鉢からキノコが生えましたが、その後も特に問題なく育っているので、性質は剛健かと思います。

夏の管理

原産地の夏は、20~30度の気温と、月間100ミリ以上の雨という、非常に不快指数の高い季節です。キノコが生えるほどの場所に置いても問題なかったのも納得です。ただ、自生地は高山なので、実際にはもっと気温も湿度も低いと思われます。
日本の夏はかなり高温多湿ですが、屋外でよく日に当て、雨ざらしにしておいても問題なく育っています。蒸れに弱いという情報もあるので、排水性のよい用土を使用し、雨に当てたとしても数日で用土が乾ききるようにしており、あまり雨が続くようなときは、雨の当たらない場所に移動しています。真夏の直射日光に当てても、特に葉焼けする様子もありません。出てきたばかりの子株も、問題なく育っています。

冬の管理

ロビビア・チグリアナは、サボテンの中でも特に耐寒性が高いように思います。他のサボテンと同様、冬は極力水やりをひかえ、乾燥気味に管理することで耐寒性を上げますが、雨や雪を避け、寒風に当たらない場所であれば、屋外での越冬も可能かと思います。

原産地の冬は、気温が15~25度と、とても温暖で雨が少なく、爽やかな季節です。自生地は標高2500~3000メートルの高山なので、単純計算でも平野部より12~15度程度は気温が低いことになります。地上部で最低気温が15度の場合、0度近くまで気温が下がっていることになるので、耐寒性が高いのも当然といえます。
11月頃から徐々に水やりの回数を減らし、無加温のガラスケースで越冬させていますが、比較的気温が上がりそうな天気の良い日を選んで、少し水をやることもあります。水やりの間隔と量に関しては、お住まいの地域の様子によって変わるので、加温された温室で管理するのでなければ、株と土の状態をみて調整するしかありません。冬の時期に充分な寒さに当てないと花の付が悪くなるともいわれますので、花を咲かせたい場合は、室内に取り込んで越冬させる場合でも、0~5度の寒さと太陽光が確保できる場所で管理してください。花は期待せずにただ育てる場合であれば、室内に取り込んであたたかくしておけば、冬の時期でも成長は止まらないかと思います。

ロビビア・チグリアナの増やし方

実生で増やす

ロビビア・チグリアナは自家受粉しません。チグリアナ同士を掛け合わせれば、チグリアナとしての種ができますが、他のロビビア属と掛け合わせた場合、それはもうチグリアナではなくなってしまいます。また、エキノプシス属など、他の品種と掛け合わせたものもたくさん流通していますが、性質はほぼ同じなので、実生の場合でも同じ育て方で大丈夫だと思います。

実生で育てる場合は、育苗ケースに排水性の良い用土を敷き、そこに種を蒔いたらスプレーや霧吹きで水をやり、あとは底面吸水で管理します。ある程度の大きさに育つまでは、湿度を保てるようにしてください。育苗ケースごと衣装ケースなどに入れて密封する方法もありますが、その場合はカビが生えやすくなるので、ベンレートなどの防かび剤をスプレーするなど、ケアが必要になります。

夏から秋の育成期にたっぷり成長させてやると、越冬が楽になるので、種は4月下旬から5月頃に蒔くのが成績が良いようです。サボテンの種は好光性なので、覆土はせずに土の上に種をばらまきます。発芽したては乾燥と強光に弱いので、腰水で管理し、ある程度遮光してください。サボテンの幼苗は、肥料成分のない用土で育てていると、とても成長が遅いです。かといって肥料成分の含まれた用土を腰水で管理すると、苔が生えやすくなります。肥料成分のない用土に種を蒔いて、液肥を与えるか、肥料成分の含まれた用土を肥料成分のない用土で覆うなど、苔防止と苗への施肥のバランスを考えましょう。こうした細かいテクニックは、人それぞれ好みが分かれるところなので、何度も失敗しながら自分に合ったノウハウを見付けていきましょう。それもサボテンを実生する楽しみのひとつです。

子株から増やす

ロビビア・チグリアナはよく子吹きします。特別なケアをしなくても、どんどん子が出てきて鉢がいっぱいになります。そのままの状態で一回り大きな鉢に植え替えると、子株が大きくなってその周りに子株を生じます。大きな群生にするのも良いですし、育った子株を分けて増やしていくのも楽しいものです。
親株の株元から出ている子株が2センチくらいまで育っているようであれば、すでに根も出ていると思います。指でつまんでひねってやると、比較的簡単に外れて、そのままそっと引っ張れば、根が付いた状態で抜けると思います。この方法であれば、親株を抜かずに作業ができるので、親株の負担も少なくて済みます。
親株を抜いて植え替えと同時に作業を行う場合は、根が付いた子株を選んで外せば簡単です。外した子株は、すぐには植え付けず、切り口が乾いてから植え付けるようにしましょう。

まとめ

ロビビア属やエキノプシス属は、丈夫で育てやすく、よく増えます。サボテン初心者の方でも育てるのはそれほど難しくはありません。そして、その結果美しい花が咲くとなれば、さらにモチベーションが上がるはずです。特にロビビア・チグリアナは、トゲが内巻きなので、サボテン初心者の方でもトゲの心配が少なく、扱いやすい品種です。あまりたくさん流通していないかもしれませんが、ネットなどでは比較的簡単に手に入るかと思います。初めて育てるサボテンを探している方は、候補のひとつとしていかがでしょうか?

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA