トゲの代わりに毛が生えた!?不思議なサボテンロホホラの育て方

ロホホラの基本情報

分類:サボテン科ウバタマサボテン属
学名:Lophophora
原産地:アメリカ南西部からメキシコ北部

ロホホラの特徴

サボテンといえば、緑の球体や棒状の姿に、凶悪なトゲがびっしり生えている姿を想像する方が多いかと思います。
または典型的なウチワ型の葉がポコポコつながっている姿も一般的です。
いずれにしてもサボテンイコールトゲという印象が強いでしょう。ロホホラはサボテンの世界においても異質な存在で、
トゲの代わりにふわふわの毛が生えた球体です。その姿は緑色のまんじゅうのようで、とても魅力的です。
ロフォフォラやデフューザと呼ばれることもあります。

ロホホラは成長が遅いので、すでにある程度の大きさの育ったものであれば、数年間はあまり変化を感じないこともあります。
白い毛がどんどん伸びるものや、身体のあちこちから子株を吹くものなど、同じ種類のものでも色々な個性があります。

また、ほとんどのサボテンに共通することですが、意外と寒さには強いです。サボテンといえば、砂漠地帯に生える植物で、
灼熱の太陽を浴びながら育ち、寒さに弱いイメージかもしれませんが、砂漠地帯の夜は、場所によっては氷点下になります。
そのため、多くのサボテンは、乾燥気味に管理してやると、日本の冬でも問題なく越せるものが多いです。

ロホホラは耐暑性、耐寒性が強いため、乾燥気味に管理してやると、夏は50度、冬はマイナス5度まで耐えるとも言われています。
栽培下でそこまで過酷な環境に置くことはないので、暑さや寒さで枯れてしまうことは考えにくいです。

ロホホラの育て方

用土

水はけが良いものならだいたい大丈夫です。市販のサボテンや多肉植物用の用土を使うと簡単です。
こだわる人は、自分なりのブレンドで楽しんでいますが、基本的には赤玉土や日向土などの水はけの良い土に、
腐葉土や燻炭、川砂などをブレンドし、水はけの良くなるように心がけます。

水やり

ロホホラを育てるうえで、最も気を付けなければいけないのが水やりです。
サボテンは水を与えなくても育つと思っている方が多いかもしれませんが、どのサボテンも水は大好きです。
サボテンは降水の少ない地域で自生する植物なので、雨が降ったときに身体にたくさんの水を貯えます。
そのため、普通の植物と同じだけの水を与えると、水分が多すぎて腐ってしまうことがあります。

また、サボテンのイメージから、水を少量しか与えないでいると、シワシサになっていき、
体内の水分を使い果たしたら枯れていきます。
水をひかえるのは、量ではなく頻度ということを覚えておきましょう。
具体的に何日に1回ではなく、春から秋の育成期には土が完全に乾ききってから、
鉢底から流れるくらいたっぷりと与えます。
毎日少しずつ与えるというやり方が、一番よくないので、
与えるときと与えないときのメリハリが大事です。

また、水を与えるときは、頭からザブザブかけてしまうと、せっかくのふわふわの毛が汚れてしまいます。
それでもかまわない場合は頭から水をかけても問題ありません。
毛が汚れるのが困る場合は、株元に水を注ぎこむように水やりしましょう。

肥料

サボテンの多くは乾燥した礫や砂地に自生するので、多くの肥料を必要とはしません。
肥料分が多いと、かえって逆効果になることもあるので、与える場合もごく少量にとどめます。
植え替えの際に緩効性の固形肥料を少量土に混ぜ込んでおけば、
あとは次の植え替えまで追肥しなくても大丈夫です。
育成期に薄めた液肥を与える方もいるようですが、好みの問題です。

置き場所

サボテンの仲間は太陽がガンガン当たるところに置いた方がよく育つイメージですが、
強い日差しに当たると表面が焼けたようになってしまいます。
春から秋の育成期はできるだけよく日に当てますが、真夏は半日陰や明るい日陰に移動させたり、
遮光ネットである程度遮光してやる方が傷みにくいです。
また、蒸れに弱いので、できるだけ風通しの良いところに置いてください。

夏の管理

ロホホラにとって、日本の夏はとても過酷な環境です。自生地の暑さと違い、
日本の夏は湿度が高いため、とても蒸れやすくなります。
ロホホラは身体にたくさんの水分を含んでいるため、水の循環が悪くなると腐ってしまいます。

そこで、夏場は春や秋に比べて、水やりの回数を減らします。
人によっては真夏は完全に断水するという方もいます。断水すると、しぼんで平たくなっていきます。
この状態でも涼しくなってくれば、また水を吸って膨らんでくるので問題はありません。

大きなものは夏の間完全に断水しても大丈夫なほど水を蓄えていますが、小さなものを完全に断水するのはリスクがあります。
夏の過湿は避けなければなりませんが、回数を決めてしまうのではなく、
育てている株の大きさに合わせて、調子を見ながら水を与えましょう。
そして、与えるときは鉢底から流れるくらいたっぷりと与えましょう。

冬の管理

ロホホラは耐寒性が高く、乾燥気味に管理してやると、マイナス5度程度までは耐えられるといわれています。
耐えられるのとその環境を好むのではわけが違うので、やはり冬場は氷点下にならないところで管理してやる方が無難です。
11月頃から徐々に水やりの回数を減らしていき、
冬場はほとんど水やりしないで越冬させます。
これも人によっては完全断水される方もいるようですが、お手持ちの株の状態を見ながら、
できるだけ乾燥気味にというイメージで水やりを調整しましょう。

置き場所は、雨や雪が当たらず、寒風が吹きつけないところが良いでしょう。
寒さに強いといっても、株そのものが凍ってしまったり、霜が降りてしまうようでは枯れてしまう危険性があります。
関東でも、ガラスのケースに入れて日当たりの良いところに置いておけば、加温せずに屋外で越冬できます。

ロホホラの増やし方

サボテンや多肉植物を育てていると、多くの方が自分で増やしてみたいと思うようです。ロホホラを栽培していると、当然自分で増やしてみたいという思いが込み上げてくるはずです。
ロホホラの増やし方は、種から育てる実生という方法と、親株から出てきた子株を外して増やす方法があります。

実生で増やす

ロホホラを実生で増やすのは難しくありません。
種は1ミリほどの大きさで、覆土はせずに湿った砂や細粒の赤玉土などの上に置いておくと、数日で発芽してきます。
その時点でだいぶかわいいですが、これが2ミリから5ミリ、
5ミリから1センチとしだいに大きくなっていく姿は、
ロホホラが好きな人でなくても可愛いと思うはずです。
特に小さなロホホラたちが、整然と並んでいる姿は、小さなわが子の運動会くらい感動的です。

芽生えたばかりのロホホラは、当然多くの水分を蓄えておくことができないので、
ある程度の大きさになるまでは土の入ったケースごと平たいバットなどに入れて水を溜めておく、
腰水という方法で管理します。腰水にすると、時期によってはカビが生えやすくなるので、
その場合は予防的にベンレートなどの防かび剤をスプレーしておきましょう。

実生よりも、その前の種を自家採取する方が難しいです。
ロホホラは単体では受粉しにくく、他の品種のロホホラとの交配で種を作ります。
花の咲く時期がずれたり、片方花が咲かなかったりと、色々ともどかしいこともあります。
どうしても実生をやってみたいという方は、ネットで種を売っていますので、
そういったものを購入するのもよいでしょう。

子株から増やす

ロホホラは、やたらと子株を吹いてくる固体もあれば、何年育てても子株が吹いてこない個体もあります。
子株を吹く株があるなら、親からポッコリ出ている子株を外して増やすこともできます。
外した子株は切り口をよく乾燥させ、細粒の赤玉土などの上に置いておくと、やがて小さな根が出てきます。
根が出るまでの期間は、時期や環境によって変わるので、
土の上に置いたら忘れてしまうくらいの感覚でいた方がストレスがありません。乾燥して完全にしぼんでしまうまでは気長に待ちましょう。

まとめ

ロホホラは丈夫で育てやすく、奇妙で可愛らしいサボテンです。
ホームセンターの園芸コーナーや一般的な花屋さんで見かけることはほとんどありません。
ご近所にサボテン専門店などがあれば、ときどき覗いてみましょう。
もっさりと毛の生えた緑のまんじゅうがいるかもしれません。

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