100円なのにどんどん増えて花も咲く!マミラリアギセラエの育て方

マミラリアギセラエの基本情報

分類:サボテン科マミラリア属
学名:Mammillaria giselae
原産地: メキシコ中部

マミラリアギセラエの特徴

マミラリアギセラエは、サボテン科の中でも最大勢力ともいわれるマミラリア属の一種で、トゲが外側ではなく、内巻きになるのが特徴です。刺座から放射状に生えた細いトゲが、少しカールしながら自分の身体の方に向かって伸びます。あまり人を傷つけないタイプの良いサボテンです。

マミラリアは非常に多くの種類に細分化され、それぞれに学名があります。よく似た種類がたくさんあるので、これだと思って育てていても、実は違う種類だったということも良くあります。
このギセラエもそのひとつで、小さいうちは黄金司だと思っていました。でも大きくなってくると、トゲの色が赤っぽくないので、黄金司ではなく黄金丸だとの見解に変わりました。さらに花が咲いてみたら、花色が薄いピンクだったので、黄金丸からギセラエに変更しました。ちなみに黄金丸の花色は白です。濃いピンクで、放射状のトゲの中央から外側に伸びたトゲ(中刺)があると、ピンクニンフという品種らしいです。

ギセラエは、とても成長が早く、どんどん子株を出して、あっという間に群生します。鉢がすぐに子株でいっぱいになるため、植え替えの頻度は他のサボテンよりも多くなるかと思います。ただ、ひとつひとつはせいぜい15センチ程度までしか伸びないので、それほど巨大化することはありません。

そして、このタイプのサボテンは、100円ショップで気軽に購入できるのも大きな特徴のひとつです。残念ながら100円ショップで売られている多くのサボテンは、札落ち(品種名がわからなくなっている)しているものが多く、自信を持って品種名を語れないものもあります。お手持ちの株の特徴を、ネットなどで調べて品種名を探さなければなりません。名前がわからなくても可愛いものは可愛いですけど。

マミラリアギセラエの育て方

用土

水はけの良い土を好みます。市販のサボテン用土でかまいません。この品種に関して言えば、水はけさえ良ければそれほどシビアじゃない気がします。現在植わっている土は、市販の野菜や花用の土の使いふるしに、日向土を混ぜて水はけを良くしたものです。にもかかわらずモリモリ子吹きしてくるので、他のサボテンたちよりも扱いやすいようです。

水やり

基本的には土が乾ききって数日経過したらたっぷりです。春と秋は土が完全に乾ききって2~3日経過後、夏と冬は4~5日経過後といった具合に、季節ごとに経過日数を調整しています。水やりも他のサボテンより適当で、春から秋は雨ざらしで、雨が降らなければ水をやるといった程度です。

肥料

植え替えの際に緩効性の固形肥料を混ぜ込んでいるだけで、特に追肥はしなくてもよく育ちます。他のサボテンと同様、それほど多くの肥料を必要としないので、多肥にするのは避けましょう。

置き場所

一年を通してよく日の当たる場所に置いてください。サボテンにとって太陽は、健康の妙薬になるようで、春から秋によく日に当てると、冬も元気でいることが多いです。小さくて可愛らしいので、室内で育てたいと思う方も多いと思いますし、実際ネットなどでは室内で育てているという方も多いようです。でも、どんな植物でも、やはり室内光より太陽光が好きで、特にサボテンは太陽光をガンガン浴びたものの方が丈夫に育ちます。

夏の管理

マミラリアギセラエは、他のサボテンよりも適応力が高いというか、ある程度雑に扱っても元気です。ただ、やはり夏の蒸れには注意が必要で、水やりの間隔は春や秋に比べると長くなります。真夏の強い日差しに当てても特に葉焼けする様子もなく、どんどん根元に子株が出てきます。トゲが放射状に広がって身体を覆うように生えるのは、夏の日差しから身を守るためかもしれません。

冬の管理

マミラリアギセラエは、寒くなると育成が緩慢になり、水の吸い上げが減ります。また、空気は乾燥していても気温が低いため、水の蒸散が少なくなります。そのため水をやると土が乾ききるまでの時間が長くなります。寒い時期に春や秋と同じように水をやると、寒さに弱くなる傾向があるので、冬はできるだけ乾燥気味に管理します。
加温しないガラスのケースに入れて、屋外で越冬させていますが、月に1回程度は水やりをしています。その際は、天気の良い日の昼ごろを狙って水やりをして、日が暮れる前に土の中の水が抜けるくらいの量にしています。マミラリアギセラエは、塊根を作らないため、根に水を蓄えることがありません。もじゃもじゃの根が土の中に広がるタイプなので、完全に水を切っての夏越しや冬越しは、細根を痛めるリスクがあるとの判断です。
寒冷地や、暖地でも越冬に不安がある場合は、室内に取り込んで、5度以上の温度が維持できる場所で越冬させましょう。この場合も、できれば終日太陽を浴びられる場所の方が良いでしょう。夜間や早朝は、屋内でも窓際の温度が氷点下になる場合があるので、日が沈んだら窓際から離して置くのがコツです。

マミラリアギセラエの増やし方

マミラリアギセラエは、普通に育てていてもよく子吹きします。ほったらかしにしておくと、すぐに鉢がいっぱいになるほど子吹きするので、増やしたい場合は種を蒔くよりも親株から子株をとって増やす方が簡単です。管理が悪いのか、自家受粉しにくいのか、何度も開花していますが、結実したことがありません。ネットで探せば種が売られているかもしれませんが、今のところ見たことはないので、もしかしたら不和合性なのかもしれません。
子株はハサミやカッターで切り取るのがいいのかもしれませんが、トゲが邪魔ですし、面倒なので、むしりとっても大丈夫です。トゲに気を付けながら指で子株をつまみ、ねじってやると簡単に外れます。
外した子株は、数日間どこかに転がしておいて、切り口をよく乾燥させてください。この乾燥が子株を挿すときの肝になります。切り口が乾かないうちに挿すと、そこから雑菌が入って腐ることがあるので、成功率が格段に違います。
切り口が完全に乾いたら、用土に浅く挿します。挿すというより、用土に立てておくくらいの感じでかまいません。体感的には挿す深さで成功率が変わる感じはありません。用土は挿し芽用の肥料成分のないものか、親と同じものでもかまいません。
季節にもよりますが、暖かい時期なら数週間ほどで根が出てきます。根が出てきたらあとの管理は親と同じで大丈夫です。根が出るまでは自分の体内の水分だけで生きていかなければならないので、あまり小さな子株は挿し芽には適しません。出来るだけ大きいものを選びましょう。

挿し芽よりも確実な方法は株分けです。子株で鉢がいっぱいになったら植え替えが必要になります。このときに、根がついた状態のものを1本から数本親株から切り離してやれば、挿し芽をするよりも確実に増やすことができます。最初から根がついた状態なので、植え替え直後から親と同じ管理で大丈夫です。根の部分が株に残るように、手で切り分けてやればよいのですが、このときも切り口が完全に乾くまでは、土に植えつけないようにします。
親株の植え替え作業も、痛んだ根を整理するので、植え替えのみを行う場合でも、切り口が乾くまで数日間は土に植えつけないようにしてください。

まとめ

マミラリアギセラエは、丈夫で育てやすく、またよく増える品種なので、サボテン初心者の方でも育てるのは難しくないと思います。黄金司や黄金丸など、100円ショップで売っている同じような形のものは、どれも同じ管理でかまいません。品種名がわからない場合は、中刺の有無や刺の色、花の色などの違いで品種を見分けますが、同じ品種でも個体差があるので、確実ではありません。品種名にこだわる方は、出所がはっきりしたものを購入するか、ベテランの方に教えてもらいましょう。
お店で見かけたら、サボテンの入門編としてお迎えしてみてはいかがですか?

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